
人生初の水害にあっても「楽しい人生だった!」と・・・。
連日、今回の8.8水害による復旧支援の為のボランティア作業をしていた時のこと。
住民の方から、「よくってくいやん!」とスイカを差し出された。
汗だくの所に、とても美味しそうなスイカ!
「甘えて頂きます。」と作業を中断し頂くことにした。
住民の方から、「こけ、こっかげんや!」という声かけで一緒にスイカを食べながら雑談。
お話を聴くと、89歳のおじいちゃんとおばあちゃんの二人暮らし。
おじいちゃんは、数年前に2回目の脳梗塞で左手が不自由。
そんな中でも、「楽しい人生だった!」と これまでの居住地・職歴などをお話して頂いた。
これだけ、人生はじめて!という 大きな水害を受けた今、
左手が不自由な中、右手だけで、こんな小さなショベルで少しずつ泥を掻き出している中。
「楽しい人生だった!」と何回もお話されながら笑っている。
私が見ただけでも、1階床上浸水、車2台、地下水ポンプの損傷でトイレが使えない、農業機械も全滅。
泥出しもまだまだ!
ボランティアに指示していない所を、一人でコツコツと作業されていたおじいさん。
遠く離れた息子さんからの携帯用トイレや、ボランティアに心からの感謝の言葉をかけてくれるおばあさん。
「だった!」と過去形でお話されたおじいさんにツッコミを入れられないまま人生をお聴きしました。
私は 朝、到着した時にも黙々と作業していたおじいさんを見て、なぜ?と思っていた。
今回の水害にあわれた方々にも多様な方々が居られると思いますが、少しでも早く日常の生活を取り戻すためにはボランティアの方々の力が必要です。
霧島・姶良だけでなく 熊本など 皆さんの少しずつのご協力が必要です。何卒よろしくお願い致します。
